アジア・オセアニア国際アンチ・ドーピングセミナー2018
主催
2018年12月4~6日、アジア・オセアニア国際アンチ・ドーピングセミナーを開催。34か国52名がアジア・オセアニア地域を中心に世界中から参加した。東京2020大会のレガシープロジェクトをより身近に感じるため、国立競技場に最も近い大学であり、Sport For Tomorrowの会員団体である津田塾大学千駄ヶ谷キャンパスにおいて実施。
後援:
・外務省
・独立行政法人日本スポーツ振興センター
・Institute of National Anti-Doping Organisations (iNADO)
協力:
・公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
01 AM
東京2020レガシープロジェクト:i-PLAY TRUE Relay
JADA新スローガン:FAIR PRIDEローンチ


スポーツの価値やスポーツにある真実を考え、自分自身の言葉で表現する “i-PLAY TRUE Relay”が正式にスタート。
東京2020大会に向けた日本政府のレガシープロジェクトの一環として、鈴木大地スポーツ庁長官がローンチし、JADAアスリート委員から紹介。2020年までに202020名が、「スポーツの未来を創る」ためのプロジェクトとして、各種国際競技大会やスポーツ関係者、SFT会員団体らと連携して実施される。
「FAIR PRIDE」がJADAの新スローガンとして発表、ハート型をモチーフにしたロゴデザインも併せて発表された。
01-02
アスリートエンゲージメントと2021年版世界アンチ・ドーピング規程の導入に向けたステップ


スポーツにおけるインテグリティを護り育むためのアスリートの役割について、「チャンピオン」アスリートとしてピタ・タウファトファ(トンガ共和国・2016リオ大会旗手)、WADAアスリート委員会委員長ベッキー・スコットから講演があった。
世界のアンチ・ドーピング・ムーブメントの動向、2021年施行の改訂版世界アンチ・ドーピング規程のアップデートについても共有された。
2日目は2021年より新設される結果管理 (International Standard for Results Management: ISRM)と教育に関する国際基準(International Standard for Education:ISE)が共有された。2021年施行の世界規程や国際基準の遵守を視野に入れ、JADA「リアルチャンピオン教育パッケージ」を取り入れ、アスリートエンゲージメントを効果的に行っている事例についてスリランカ、マレーシアよりグッドプラクティスの紹介がされた。また、2021Code, ISEの遵守に向けて、組織的に変更が必要になる点や、教育プログラムの再検証等の密なグループディスカッションを行った。
03
ISE導入に向けたワークショップ


3日目のワークショップは、少人数のグループに分かれて、ISEに基づく各国における教育プログラムの再検証・導入について、より具体的にディスカッション、グループ発表を行った。
ISE施行にあたり、新しい教材も加えたJADA「リアルチャンピオン教育パッケージ」の活用性について共有した。今回のワークショップに参加したアジア・オセアニア地域の教育関係者と「アジア・オセアニア アンチ・ドーピング教育グループ (Asia-Oceania Anti-Doping Education Group)」として、今後情報共有、グッドプラクティスの共有の推進が約束された。