Voices from Clean Sport Community

国際セミナーへの参加を通した学びやネットワークを、自国地域でのクリーンでフェアなスポーツ環境を整備、クリーンアスリートを守るためのアクションにつなげています。

Mr. Aziz Khaled, Secretary General, Yemen Anti-Doping Committee

国際セミナーに参加することは私にとって、毎年目標としていることです。この国際セミナーでは積極的に内容に参加をすることができ、自分自身のキャパシティディベロップメントにつながり、素晴らしいネットワークを築くことができます。

毎年国際セミナーでは、アジア・オセアニア地域に有益な情報をたくさん得ることができます。この国際セミナーでは、アンチ・ドーピング・ムーブメントへの認識を深め、特に世界アンチ・ドーピング機構(WADA)のディレクターやJADAからのプレゼンテーションがあり、アンチ・ドーピングの専門家としての視野が広く先見性を持って、最新のアンチ・ドーピングに関する情報を提供してくれます。

JADAが革新的なネットワーキングの場を創り出すことで、アンチ・ドーピング・コミュニティに取って、とてもポジティブな影響を与え、クリーンスポーツネットワークの構築につながっています。
特に重要なこととして、他の地域からの参加者と対話をし、自分自身の経験を共有・表現することで、クリーンスポーツ環境を創るための意見交換情報やグッドプラクティスを共有する能力もさらに身に付けることができます。

最後に、この国際セミナーでは優先事項を明確にする能力や、対応が包括的でスポーツコミュニティのニーズに合致したものであることを確かにするために重要であると考えられるアンチ・ドーピング活動をデザインし、モニタリングすることに参画していく能力を伸ばすことができるのです。

Mr. Gobinathan Nair, Director General, South East Asia RADO

東南アジア地域アンチ・ドーピング機構(SEARADO)とその加盟国は、この国際セミナーに参加することを毎年楽しみにしています。長年にわたって、この国際セミナーはアジア・オセアニア地域のすべての関係者に対して、アンチ・ドーピングの最新情報や実務的に必要な規程の遵守方法の理解度合いを一律に合わせ、高める「場」となっています。

国際セミナーを通して、様々な機会を提供してくれます。1つ目は、アンチ・ドーピングの様々な分野における我々の経験や取り組みを共有し学ぶ機会になっています。
2つ目は、WADAのスピーカーたちとの緊密に対面で交流をすることができることです。交流を通して、地域のアンチ・ドーピングのステークホルダーたち同士の友情関係を築くだけではなく、国際セミナーの枠を超えたプロフェッショナルとしてのアイディアを交換することにもつながっています。
最後に、JADAとSEARADOは2014年、2017年と継続的にMOUを締結し、JADAより長年にわたるより強力なサポートを受け、国際セミナーの一環でアイディアを議論し、実践に活かすことをしています。

Dr. Maira Bakasheva, Chairperson, Central Asia RADO

中央アジア地域アンチ・ドーピング機構(RADOCA)は、JADA Sport for Tomorrowチームによって運営されているアクティビティに参加していることを誇りに思っています。
カザフスタン・アンチ・ドーピング機構(KazNADO)の立ち上げに際して、2012年に初めて参加した国際セミナーのことを思い出します。そこで正に我々が進むべき道を照らしてくれ、感謝の気持ちと共によき想い出となっていると同時に、その後に活用できる経験を得ることができました。


昨今、世界のスポーツではアンチ・ドーピング・ポリシーを成功させるため、効果的で一貫性のある手法が取り入れられています。
RADOCA事務所の主要な業務は、加盟国と協働し、アンチ・ドーピング・プログラムの施行支援を行うことです。

RADOCAには、同じ地域ではあるものの、それぞれ離れている8つの国で構成されています。情報、知識や専門性を伝えるための新たな手法をいつも模索していますが、JADAのSFTチームは経験や革新的なアイディアを得ることができる高品質なプラットフォームを提供してくれます。これらの実りあるコラボレーションの結果として、MOUを結ぶことができました。

JADA-SFTチームによって実践されている取組は、ディスカッションやブレーンストーミングといった基本的なものに加えて、アンチ・ドーピングの革新的なインパクトを得ることができます。
それに加えて常に、スポーツが存在するためであり、ドーピングとの戦いにおける一つ一つの努力に必要不可欠な、アスリート自身の声を重要視しています。

毎年の国際セミナーにおいて、最新情報を提供されることはとても重要なことです。特に、2019年国際セミナーの際には、新しい国際基準として、『教育に関する国際基準』が紹介され、講師たちは彼らの考え方や、特に中核的な原則や期待される成果についてとても熱心に共有していました。

我々アンチ・ドーピング・コミュニティが直面している近年における様々な課題を鑑みると、国際セミナーといったそれ自体がリソースを要すること、さらにスポーツにおけるドーピングとの戦いのために設定された高度に要求されているために努力を必要とするこのような取り組みは素晴らしいことです。

WADAや異なる地域の代表者たちと協働し、ディスカッションを行える、まさに最高の機会です。長きに渡って待ち望まれている東京2020大会での、すべてのスポーツ界の再会は、もうそこまで来ています。RADOCAを代表して、すべての計画が成功することを願っています。

Ms Seena Omar Hatuqay, Secretary General, West Asia RADO

JADAは、アンチ・ドーピング・コミュニティーが集合する10年以上国際セミナーを継続して開催しています。国際セミナーではアンチ・ドーピングに関する最新の情報を提供し、世界中の専門家たちを一堂に結集させています。
他の地域NADOと同様に、西アジア地域アンチ・ドーピング機構の活動において重大な位置づけを占めているのが国際セミナーであり、参加できることを楽しみにしています。
国際セミナーでは、自国での実践や課題を忌憚なく共有する機会となり、他のアンチ・ドーピング機関や意思決定機関の知識や豊富な経験のある実務家が集い、グローバルなアンチ・ドーピングプログラムの戦略や実践の質を高めることにもつながっています。加えて、アンチ・ドーピング機関間のキャパシティの違いを縮めると共に、アンチ・ドーピング・コミュニティー同士のコラボレーションの機会も生まれています。
この国際セミナーをホストする日本国政府とJADAに感謝するとともに、国際セミナーが益々発展していくこと、日本でのあたたかい歓迎をいつも楽しみにしています。

Mr. Frédéric Donzé, Chief Operating Officer, WADA

毎年行われる国際セミナーは、我々アンチ・ドーピング実務者にとってアジア・オセアニアの仲間たちと対話ができ、世界・地域の両方のレベルで経験を共有することができます。私たちWADAにとって、JADAがこのような内容的に質が高く、数多くの参加者が集うイベントを毎年開催されていることに感謝しています。

2020年から2021年にかけて、COVID-19感染症の感染拡大を受け特別な年になります。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が2020年から2021年に延期され、2021年版世界アンチ・ドーピング規程と国際基準も2021年に施行され、アンチ・ドーピング・コミュニティにおいては様々な課題に直面しています。
しかしながら、このような課題に直面した時、いつもアンチ・ドーピング・コミュニティは回復力(Resilience/レジリエンス)を示してきました。そして、それらを通してアスリートたちを含むすべての人たちを勇気づけ、スポーツインテグリティを守るために、たゆまぬ努力を続けてきました。

教育は、2020年に開催されたGoVirtual国際セミナーの中心的なテーマでもありました。アンチ・ドーピング活動に触れる初めて経験が、検査ではなく教育であるべきだということについて、アンチ・ドーピング・コミュニティの強い合意がありました。

2020年国際セミナーの大きな学びの1つには、コラボレーションやパートナーシップの重要性です。コラボレーションがまさに、世界中のアンチ・ドーピング活動の取組への効果の最大化につながります。

最後になりますが、2020年の国際セミナーはオンライン形式で初めて開催されましたが、対面の対話もできる素晴らしい機会でありました。この国際セミナーは、毎年のグローバルなアンチ・ドーピングにおける恒例行事として、アジア・オセアニア地域のアンチ・ドーピングの実践者たちが一堂に会し、地域の実情に合わせて世界的な課題と地域の課題について深く議論をする機会として、重要なものであり続けるでしょう。

Mr. Kazuhiro Hayashi, Director of Asia & Oceania Regional Office, WADA

国際セミナーは、アジア・オセアニア地域のクリーンスポーツコミュニティの仲間たちに出会える機会であり、いつもとても楽しみにしています。特に、コロナ感染症の拡大を受けGoVirtual形式で行われた2020年の国際セミナーは、多くの仲間が集う機会となり、WADA会長をはじめとする様々な分野のWADAディレクターや専門家と出会える素晴らしい機会になりました。これはまさにJADAのイニシアティブのおかげです。




国際セミナーを通して、一貫してクリーンスポーツネットワークや関係性の構築を目的とし、参加者の多くがスポーツの真なる価値のために同じ想いを分かちあい、お互いを高め合っています。

2020年の国際セミナーは、2021Codeと国際基準に焦点を当てています。規程遵守要件に対応する多くの解決方法を共有しました。 アンチ・ドーピング運動の新時代に、我々自身の組織、運営、スタッフを早急に適合させていく必要があることを再認識することとなりました。

Tokyo2020のレガシープロジェクトである“PLAY TRUE 2020, Sport for Tomorrow”において、目に見えないスポーツの価値を具現し、可視化させ、触れられるものにしています。

2021年は東京2020大会の開催年であり、東京にあるWADAアジア・オセアニア地域事務局では、効果的で効率的な規程遵守に向け、NADOの支援を継続していきます。JADAのような強力なパートナーと協働することで、参加者のキャパシティディベロップメントに寄与していきたいと思います。WADAアジア・オセアニア地域オフィスでは、先進的なNADO、RADO、政府、オリンピックムーブメントやその他のクリーンスポーツに向けた国際的な組織と共に、国際的地域的なパートナーシップを活性化していきます。

この国際セミナーがクリーンスポーツ、クリーンアスリートを護るために、さらなる結束を生むことを期待しています。